窓用断熱シートじゃだめですか?というご質問を受けました

ホームセンターなどで売られている窓用断熱シート。様々な種類のものがあって、お値段も格安なので、「これで解決するのなら」と買い求める方が多いようです。

実際に当社でもお客様から「窓の断熱性を高めるなら窓用断熱シートでいいんじゃないですか?」というご質問をいただくことがあります。

そこで今回は、窓用断熱シートと窓ガラスの断熱性能や内窓の断熱性能を比較し、そのご質問にお答えしたいと思います。

窓用断熱シートとは

疑問

窓用断熱シートって何?

冬になると特に気になる窓際の寒さですが、こうした寒さ対策として窓の断熱性を少しでも高めようというシートが各社から販売されています。元々1枚ガラスの窓の場合、家の壁とは違い、断熱性能が5分の1程度と著しく低いというのが現状です。

窓用断熱シートを貼ると、窓の断熱性能がアップし、寒さが和らぐのに加え、結露も防止できますということで売られています。

ですが、この窓用断熱シートにも厚さや材質など様々な種類があります。

薄くて見た目も気にならないタイプから、梱包材のようなプチプチがあるタイプ、そしてアルミシートを利用したタイプなどがあります。また、シートを貼ると外が見えなくなるので、逆にそれを利用した柄つきのタイプもあります。

貼り方に関しても、水で貼るタイプ、シール式のものなどがあります。

ただし、すでに断熱性の高い窓ガラスの真空ガラスやペアガラス、そして網入りのガラスなどにこの断熱シートを貼ると、ガラスが膨張して「熱割れ」と呼ばれる現象が発生するので注意が必要です。

窓用断熱シートの効果

それでは実際に窓用断熱シートの効果はいかほどのものなのでしょうか?

以前、空気層のない1枚物の窓用断熱フィルムに「効果がない」という疑惑が起こり、裁判沙汰となる騒動がありましたが、断熱シートの中でも現在主流となっている空気の層があるタイプは別ですのでご安心ください。

この空気の層により断熱性能を高めた結果、体感で2~3度違うというご家庭が多いようです。

ただ、サッシがアルミでサッシ部分にも結露が生じている場合などは、窓だけシートを貼ってもサッシ部分から熱が逃げてしまうので大きな効果は得られません。

枠ごと覆ってしまうと、窓だけ覆うよりも多少効果が高まりますが、そうなると窓の開け閉めをする場所には向きません。

また、シートは早くて1年、長くて数年でボロボロになってしまい、はがす時も大変だという感想が多いです。

断熱効果の高い窓ガラスの性能

窓ガラス

断熱性が高いと熱を逃がしません

断熱シートは安いけれど、見た目の問題や性能でどうしようという方におすすめなのが、断熱性能の高い窓ガラスとして名高い真空ガラススペーシアです。この真空ガラススペーシアは、2枚のガラスの間が真空になっていて、熱を逃がしません。

実際どのくらい違うのかというと、窓付近の温度が外の気温と比べて10度は違います

2~3度のために断熱シートを一生懸命貼るか、プロに任せてしっかりとした断熱効果を得るかという選択になります。

断熱性を上げることで感じるのは、結露の減少です。実際1枚ガラスの場合、室温20℃の条件下で外の気温が8度を下回ると結露を発生しますが、真空ガラススペーシアの場合は-23度まで結露ができないということが実証されています。

真空ガラススペーシアのガラス代のみの参考価格は、1平方メートル当たり3万9千円となっていて、工事も1時間程度で終わるため、工事費や諸費用を入れてもびっくりするような価格にはなりません。

窓ガラスの交換費用は高いからとお考えの方でも、真空ガラスで窓の断熱性をアップさせると光熱費が4割カットされるというデータが出ているので、トータルで見れば高くないということが言えます。

断熱性能を上げるリフォームに対し、補助金が出る場所もあります。

断熱効果の高い内窓の性能

二重窓

内窓なら断熱性能も間違いなし!

窓ガラスを真空ガラスに交換する以外にもう一つおすすめなのが、内窓です。内窓は2重窓とも呼ばれますが、今ある窓の内側にもう一つ新しい窓をつける方法です。

窓が2重になることで、間に空気層をたくさん含むことができ、断熱効果が高いだけでなく防音効果も高まります

断熱効果で言えば、外気と窓の内側の温度差は12度以上もあることが多く、壁の断熱性能に近い効果が得られます。

特にサッシ部分の劣化があり、サッシの結露がひどい場合や、マンションの場合は内窓がおすすめです。

マンションの場合は、勝手にリフォームすることが禁じられている建物でも、内窓はOKというケースがあるからです。

お問合せ

窓用断熱シートは手軽で値段も安いので、お金をかけて窓ガラスを交換したり内窓をつけたりする必要はあるのかと疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

窓ガラスの専門家だから買って欲しくて言うのではありません。本当に断熱効果を高めたいのであれば、断熱シートはおすすめできないというのが回答です。

効果があるなしではなく、まずご自身が毎日暮らす家で、せっかくつけた窓から見える景色を遮断してしまい、さらには見た目にもその場しのぎのような形が気になる環境で満足ですか、ということなのです。

窓用断熱シートが売れるのは、つまり多くのお宅の窓の断熱性が低いということを証明しています。

ぜひ窓のプロにご相談いただき、より快適でエコな生活を楽しんでいただきたいと、私たちは願っています。