複層ガラスは熱割れしやすい!?原因と対策をご紹介!

ガラスは高音の熱にさらされると熱割れしてヒビが入ってしまう事があります。熱割れはグラスに熱湯を注いだ際に発生することで有名ですが窓ガラスでも同様の現象が起きてしまいます。しかも熱割れは複層ガラスの方が起きやすいとも言われています。今回はそんな窓ガラスの熱割れについてご紹介します。

ガラスにヒビが!熱割れとは?

ガラスは過度な熱を帯びると熱割れが生じてしまいます。熱割れの仕組みにはガラスの伸縮が関係しています。ガラスは固体だから形状は変化していないように見えますが、実は他の物質と同じように熱くなると伸びて冷たくなると縮んでいます。しかしガラスの可動範囲には限界があります。熱くなった時に可動範囲の限界を超えると熱割れが生じてしまいます

グラスに熱湯を注いだ例

窓ガラスの熱割れはグラスに熱湯を注ぐと割れてしまう現象と同じです。なぜグラスに熱湯を注ぐと熱割れが発生するかというと、グラスの内側と外側で温度差が発生するからです。グラスに熱湯を注ぐと内側は熱湯によって熱くなって膨張します。しかし外側は熱くならないので膨張しません。この時に内側の熱膨張が限界を超えるとグラスが割れてしまいます。ちなみに分厚いグラスの方が温度差が生じやすいため、薄いグラスに比べて熱割れが起きやすくなっています。

窓ガラスの熱割れの原理

グラスは熱湯によって熱割れが発生しますが窓ガラスの場合日光によって熱割れしてしまいます。窓ガラスは直射日光を浴びると熱くなって膨張します。しかし窓ガラス全体を見ると熱の行き渡り方が部位によって違います。ガラスの端部はサッシや躯体があるためそれらを伝って熱が逃げるのでそこまで熱膨張は生じません。しかし中心部は熱が逃げない為、日光を浴びるとどんどん熱膨張していきます。そうなるとガラスの中心部が膨らもうとするのに対して端部は引っ張ろうとします。そして熱膨張の限界以上の温度になると端部からヒビが入って熱割れとなります。

熱割れと打撃による破損の見分け方

ガラスが割れる原因は熱割れと物理的な打撃によるものの2通りあります。ではこれらを見分ける方法はあるのでしょうか?

熱割れは端、打撃は中から割れる

これらの見分け方はヒビの形状を見れば分かります。熱割れは熱膨張が起きなかった温度の低い部分から発生するという特徴があります。窓ガラスの場合熱膨張が起きるのは中心部なので、必ず端部からヒビが入ります。ヒビの形状は端部からほぼ真っ直ぐに1本あるいは2本のヒビが入っているのが特徴的です。物理的な打撃で割れた場合は衝撃が加えられた部分からヒビが入ります。大抵の場合、中心部から放射線状にヒビが入ってたくさん枝分かれするような形状となっています。

このように熱割れと打撃による破損ではヒビの入り方が全然違うので、特徴を知っておけばガラスのヒビの原因は簡単に判別出来ます。

複層ガラスは割れやすい!?

複層ガラスは2枚のガラスに挟まれた中空層によって高い断熱効果を得られることで有名です。そんな複層ガラスですが実は単板ガラスよりも熱割れが発生しやすいという事実が発覚しています。

複層ガラスは直射日光を浴びると外側のガラスだけが熱を帯びてしまいます。しかし内側は熱くならないため温度差が生じてしまい、熱割れを起こしてしまいます。中でも高断熱複層ガラスと呼ばれる製品は熱を通しにくいという特徴があるので尚更温度差が生じてしまい熱割れを引き起こしてしまいます。さらに最も断熱性能に優れていると言われている真空ガラスは中空層が真空状態になっているため常時ガラスに力が入っている状態です。よって温度差だけでなく製品自体も熱割れしやすいという弱点があります。

網入りガラスも割れやすい

網入りガラスは火事や地震などの災害時にガラスの破片による二次災害を防いでくれるという特徴があります。この様な網や線などが入っていて加工されたガラスは従来の単板ガラスよりも熱割れしやすくなっています。その理由は内部に網や線が入っているとガラスの強度が低くなってしまうからです。網入りガラスは防火ガラスとも呼ばれているので強度が高いガラスと思われがちですが、実際には破損しても破片が飛散したり穴が空いたりしにくいため災害時の安全対策や2次災害防止が目的となっています。そのため全く破損しないわけではありません。むしろ単板ガラスと比べれば割れやすい部類に入ります。

MADOショップ取手東店の取り扱い商品の熱割れは免責扱い

MADOショップ取手東店では真空ガラス「スペーシア」と「クリアFit」そしてYKKAPの「かんたんマドリモ」を取り扱っています。複層ガラスは保証期間内に不具合が発生した場合、各メーカーの同一商品と無償交換出来る事もありますが熱割れで破損した場合保証は効くのでしょうか?

注意!真空ガラスの熱割れは免責事項!!

上項にて真空ガラスは単板ガラスに比べて熱割れしやすいということをご紹介しました。しかし残念ながら「スペーシア」と「クリアFit」の熱割れによる破損は免責事項なので期間内であっても保証は対象外となってしまいます。「スペーシア」と「クリアFit」を含むLIXILの複層ガラスを購入すると10年間の保証期間が与えられます。その保証の対象となるのは内部結露や窓の開閉に不具合などです。公式ホームページに記載されている注意事項にも「熱割れや火災、地震などの災害による破損は免責事項(有料)となってしまう」という旨が載っています。

かんたんマドリモの熱割れも免責事項!!

YKKAPの「かんたんマドリモ」はノンカバー工法という新しい施工方法を利用した新たなタイプの交換用アルミ樹脂複合窓です。樹脂サッシと複層ガラスが使用されているので断熱性能にとても優れています。しかし逆を言うとそれだけ熱割れを引き起こしやすいという弱点を伴う事になります。しかし残念ながらマドリモも真空ガラスと同様に熱割れは免責事項(有料)となっています。

取り扱い商品の公式HPによる注意事項

YKKAPもLIXILも残念ながら熱割れによる破損は免責事項となってしまっています。また熱割れ以外にも免責扱いとなる破損がありますので詳しくは公式ホームページの注意事項をチェックして下さい。

YKKAPの注意事項はこちら

https://www.ykkap.co.jp/support/warranty/glass.html

LIXILの注意事項はこちら

http://www.lixil.co.jp/support/longterm_warranty/regulation/pdf/guaranty02.pdf

熱割れは言わば自然現象による破損なので当然保証してもらえるものと思い込んでいる人も多いかもしれません。しかしメーカーからは免責事項であると注意事項に記載されているので購入前にその旨を了承する必要があります。そのため設置後は熱割れが起きないようにしっかりと対策を取る必要があります。

熱割れ対策の前に。熱割れの原因を知ろう

複層ガラスの熱割れは保証が効かないので絶対に避けなければなりません。そのため複層ガラスを設置している方は熱割れを防止するための対策を施す必要があります。その前にどのようなきっかけで複層ガラスの熱割れが起きてしまうのかをご紹介します。

東・南側に位置している

東側あるいは南側を向いている窓ガラスは日差しが差し込みやすいため熱膨張が発生して熱割れしやすくなっています。逆に北側の窓は直射日光が無いため熱割れしにくいです。

冬の午前中

冬の午前中は一年を通して最も熱割れしやすい時間帯です。冬は夜間が寒いのでサッシ周辺がとても冷たくなります。しかし昼間になると直射日光が当たり中心部ばかり熱くなってしまいます。熱いガラスと冷たいサッシの温度のギャップによって熱割れが起きてしまいます。

部分的に直射日光を浴びる

ガラスが直射日光を浴びる際も全面的に当たれば温度が均一に行き渡りますが、窓付近の置物などによって影がかかって一部分だけ日光が当たると温度差が生じて熱割れの原因となってしまいます。

淡色系のサッシ

サッシの色が白やシルバーの様な淡色系の色だと熱を吸収しません。そのためガラス面との温度差が生じて熱割れが起きてしまいます。逆に黒または濃い色のサッシだと熱を吸収して全体の温度が均一化されるので割れにくいです。

カーテン・ブラインドで熱が籠る

カーテンやブラインドで窓を覆ってしまうと熱が籠ってしまうので熱膨張が起きやすくなってしまいます。そのためカーテンやブラインドを閉め切っている場合は熱割れしやすい状態と言えるでしょう。

窓ガラスの熱割れ対策

窓ガラスの熱割れは窓自体の温度が上がったり部分的に温度差が生じてしまった時に発生しやすい傾向にあります。ではどのような対策を施せば熱割れを防げるのでしょうか?

窓付近に遮蔽物を置かない

窓付近の室内には冷暖房器具、置物、家具などの窓に影を作る様々な遮蔽物が置かれている事が多いです。中にはガラス面にポスターなどを貼っている人もいるかもしれません。窓周辺に物を置くと影が出来て窓ガラスに部分的な温度差が発生してしまいます。部分的な温度差は熱割れの原因となるので心配な方はなるべく窓周辺に物を置かないで、ガラスに影を作らないようにしましょう。

熱を籠らせない

窓をブラインドやカーテンで覆っていると窓周辺に熱が籠ってしまいます。窓付近に冷暖房器具を設置している人は熱風がガラスに当たっているかもしれません。当然これは熱膨張を引き起こすきっかけとなるので極力熱を逃がすように心がけましょう。

窓の状態をチェックする

窓の結露やゴムパッキンの破損など窓に異常が起きると熱割れの原因になり兼ねません。特に冬は日中と夜間の温度差が激しく結露も出やすいためこまめに結露を拭き取るなどの注意が必要です。

遮熱フィルムを貼る・耐熱強化ガラスに交換する

市販の遮熱フィルムを貼るとガラス面の熱を反射して熱割れを防いでくれます。ただし複層ガラスの場合どのフィルムでも使用できるわけではないので注意が必要です。詳しくは後ほど紹介します。耐熱強化ガラスはその名の通り熱に強いガラスなので当然熱割れしにくく安全に使用できます。

複層ガラス・網入りガラスにフィルムは貼れるのか?

ホームセンターはネットショッピングで販売されているガラスに貼るフィルムは防犯、防災、断熱、遮熱、プライバシー保護、インテリアなど様々な種類があります。遮熱や紫外線カットに効果的なフィルムを貼れば熱割れ対策として有効ですが、複層ガラス・網入りガラスには貼れません

複層ガラス・網入りガラスには逆効果

市販のフィルムは単板ガラスを対象としているので、複層ガラス・網入りガラスに貼ると逆に熱割れを引き起こしてしまう恐れがあります。特に黒っぽい色が付いたフィルムは従来の単板ガラスでも熱割れを起してしまう恐れがある程危険です。もし耐熱フィルムを貼って熱割れが起きたとしてもフィルムのメーカーは一切保証してくれないので複層ガラス・網入りガラスには使用しないようにしましょう。

複層ガラス・網入りガラスに貼れるフィルムもある

逆に複層ガラス、網入りガラスでも貼れるフィルムもあります。それはラベルに複層ガラス、網入りガラス対応と表示されています。特に金属層があるフィルムは日光を反射してくれるので熱割れ対策として有効的です。

複層ガラス、網入りガラスに貼れるフィルムはこちら

こちらのサイトでは複層ガラス、網入りガラスに対応しているフィルムを紹介しています。フィルムのタイプは防災、防犯、紫外線カット、日差し対策など様々な種類があります。

リンテックの商品群

https://www.lintec-c.com/product/pair/

まとめ

熱割れはガラス面の熱膨張と温度差によって生じる現象です。複層ガラスはその形状により熱割れが起きやすくなっていますが、熱割れした場合保証は受けられませんので注意して下さい。熱割れを防ぐ方法はガラスに部分的あるいは過度な熱を加えない、製品に対応した遮熱フィルムを貼るなどがおすすめです。

MADOショップ取手東店 エコ窓専門店(中村建硝)はこちら

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