窓ガラスに使われる機能ガラスはどんなガラス?断熱性は高い?

住まいの窓に使うガラスの種類によって、暮らしはより快適に、安全に変わります。暮らしを快適にする窓ガラスの種類とそれぞれの持つ特性について確認していきましょう。

住宅に使われているガラスの種類

住宅の窓に使われているガラスには、大きく分けて2種類のガラスがあります。

  • 一般ガラス 昔から使われている一般的なガラスです。透明のフロートガラスの他に、視線を遮る型ガラスと、防犯性のある網入りガラスなどがあります。昭和から平成の半ばにかけて建てられた住宅の窓には、ほとんど一般ガラスが使われていました。
  • 機能ガラス 省エネ、結露防止、防音、防犯、防災、破損時の安全性などの機能を持つガラスのことです。昭和にはすでに開発されていましたが、それほど普及しませんでした。その原因として、日本は、海外の先進国に比べて住宅の断熱に対する意識が低かったことが考えられます。窓ガラスは住宅の断熱性を高める為に、非常に重要な部分です。

機能ガラスの種類

機能ガラスには主に、断熱性を上げるガラス、防犯、防災性を上げるガラス、割れても飛び散らないガラス(防犯性はない)があります。

複層ガラス…断熱性を上げるガラスです。

2枚のガラスの間に空気を挟み込んで、熱の移動を抑える窓ガラスです。ガラスにLow-E金属膜がコーテイングされたタイプ、3枚のガラスで構成されたタイプなどは、さらに断熱性の高い複層ガラスです。

複層ガラスは、他の機能を持つガラスと組み合わせることで、断熱以外の性能を持たせられます。

合わせガラス…防犯性、防災性、防音性を上げるガラスです。

複数のフロートガラスの間に中間膜を挟んで加工した窓ガラスです。厚く、強度も高いので割れにくく、侵入強盗犯のガラス破り、石やボールによる衝撃、台風などの強風に耐えられます。また、間に挟み込む中間膜によっては、防音性が高められるタイプもあります。

強化ガラス…破損による危険を低下させるガラスです。

フロートガラスを強化加工したガラスです。強風や熱に強く、割れてしまったとしてもとがった破片にはならず、顆粒状の破片になるガラスです。防犯機能はありません。

網入りガラス…破損による危険を低下させるガラスです。

金属製の網が組み込まれているガラスです。割れてしまったとしても破片が飛び散らないので、建物の延焼を防ぐ位置にある窓に使われます。防犯機能はありません。

サッシの種類

 

窓の断熱性は、ガラスだけでは十分ではありません。サッシの種類も重要ですので、サッシの種類を確認していきましょう。

アルミサッシ

現在日本国内で最も一般的に使われているアルミで作られたサッシです。軽く、開け閉めしやすい、耐久性が高いなど、使い勝手の良いサッシです。しかし、熱の移動を防ぐ働きを持たないので、断熱性という面からみると高性能とは言えません。熱伝導率(熱を移動させる割合)は、200W/mKもあります。

樹脂サッシ

省エネのためにドイツで開発され、日本でも断熱窓のサッシとして使われている塩化ビニール樹脂で作られたサッシです。アルミほどの耐久性はありませんが、熱を移動させない働きと、気密性の高さがあるので、高い断熱性を持っています。日本国内では北海道での普及率が90パーセントに上っています。熱伝導率(熱を移動させる割合)は、0,2W/mKです。

木製サッシ

北欧諸国で多く使われている木材から作られたサッシです。耐久性は高くありませんが、樹脂サッシよりさらに熱の移動が少ないので、高い断熱性を持っています。熱伝導率(熱を移動させる割合)は、0,16W/mKです。

日本国内で機能ガラスが普及していない事情

海外の先進国では、窓の断熱性能に対する最低基準が定められています。日本にはこの基準がありませんが、海外の先進国では、エネルギーを節約しつつ、国民の快適な生活を守る為に最低基準が定められています。

これは1970年代におこったオイルショックの原油価格高騰と世界的な経済危機を機にそれぞれの国が省エネルギー化を進めるために行った政策の一環です。日本国内でも深夜のテレビ放送やデパートのエスカレーターを止めるなど、様々な取り組みが行われました。しかし、個人の家庭の省エネ、断熱性に関しては、政策が非常に立ち遅れていました。

東日本大震災後、個人の住宅における省エネにもやっと目が向けられるようになりました。今のところ、2020年までには、省エネを実現する為の各家庭での法的な効力を持つ最低基準が定められる予定です。しかし、断熱性の高い機能ガラスが一般的に普及していなかったために、日本の多くの家庭では、今でも一般ガラスが多く使われているのが現実です。

先進国では、60パーセントから80パーセントの割合で、断熱窓が普及していますが、日本の現状は僅か7パーセントの普及率です。

他の先進国の窓ガラスと日本の窓ガラスの違い

窓の断熱性能は、熱貫流率(U値)で表されます。熱貫流率とは、熱を通す率のことです。熱を通してしまう量が多ければ多いほど、熱貫流率は高く、断熱性は低くなっていきます。海外で、最も熱貫流率が厳しく定められているフィンランドの最低基準は1,0です。ドイツでは1,3、デンマークでは1,5 それと比較すると、日本では、札幌は2.33ですが、東京では4,63です。

欧米では、窓ガラスだけではなく、住宅そのものに対する断熱性も求められます。ドイツでは住宅の断熱性についての基準が法律で定められているほか、イギリスでは室内の最低温度は18℃と決められています。断熱性が高ければ、暖房にかかるエネルギーが節約でき、寒さによる健康リスクも防げるからです。

省エネを進めている国々で、窓に熱貫流率(U値)の基準が具体的に定められている理由は、住宅そのものの断熱性に最も大きく影響するのが窓だからです。外に逃がしてしまう暖房で暖めた空気のうちの半分以上は窓から流出しているからです。つまり、窓には日当たりや風通しの為の働きだけではなく、断熱にも大きな役割を果たしているのです。

今後は断熱性の高い窓の設置が義務付けられる日がやってくると考えられますが、現在の家の断熱性はリフォームで向上させられます。

機能ガラスを使った断熱窓の重要性

断熱窓は、室内を暖かく快適にするだけではなく、夏は冷房の効きを良くします。その結果、冷暖房にかかるエネルギーが節約できます。また、暖房をしている部屋としていない部屋の温度差、暖房をつけている時とつけていない時の温度差が少なくなるので、健康にも良い影響を与え、ヒートショックなどのリスクを低下させます。

さらに、結露を防止して、住宅の寿命を守る働きもします。結露は、窓ガラスや浴室の天井につく目に見える水滴だけではありません。断熱性の低い家では、家の内部に結露が発生することもあるのです。家の内部に結露が発生すると、住宅を支える構造躯体が腐朽してしまいます。その結果、普段は問題が起こらなくても、大地震が起きた際には、倒壊しやすい家になってしまうそれがあります。日本ほど地震が深刻ではない海外でも、結露の発生する家は住宅瑕疵のある家とされる国があるほど、結露は住宅に悪影響を及ぼすのです。

断熱性の高い家にするには?

家の断熱性を上げるために最も効果的で手軽な方法は、窓の断熱です。なぜなら、窓の断熱は壁や床、屋根の断熱と違って大掛かりな改修工事が必要ないからです。さらに、熱の移動が最も大きい窓の断熱が住居全体の断熱に大きな効果を上げます。

具体的な断熱窓へのリフォームの方法

内窓をつける

【かんたんマドリモ 内窓 プラマードU】

いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。今ある窓のサッシがアルミサッシでも、新しくつける内窓は断熱性が高く、気密性を高める構造の樹脂サッシです。したがってガラス部分だけではなく、サッシ部分の断熱性と気密性も高まります。また、サッシの色を内装に合わせて選べるので、お部屋の印象が明るくなります。二重窓には防音、遮音性能があるので、外からの騒音が聞こえにくくなります。また、

【かんたんマドリモ 内窓 Life U】

いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。プラマードUに比べて、奥行きが40mmと狭いので、いつ内への出っ張りが抑えられます。その為、浴室やキッチンにも取り付けられます。断熱効果はプラマードUと同じ高さがあります。

かんたんマドリモ 窓交換

複層ガラスと樹脂サッシが組み合わされた窓と、今ある窓を交換するリフォームです。大きい窓を小さい窓に変えることもできます。

ガラスだけ交換

今使っているサッシのまま、ガラスだけアタッチメント付複層ガラス、又は薄い複層ガラスに交換する方法です。断熱効果がより高くなるLow-E複層ガラスも選べます。

断熱窓にリフォームすると、健康リスクを抑えるだけではなく、日々の暮らしが快適になり、冷暖房の効率が良くなるので電気代も節約できます。

機能ガラスを使った断熱窓へのリフォームをおすすめします。

窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。

窓の交換で断熱性を上げ、季節ごとの暑さや寒さ、結露を抑えることに加えて、リフォームの方法によって耐震性、防犯性、防音性も同時に向上させることができます。

昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。

MADOショップ取手東店 エコ窓専門店(中村建硝)はこちら