日本の窓の歴史と断熱窓の進化

多くの先進国では、どんなに寒い冬の季節でも、家の中ではTシャツで過ごします。省エネに対する意識が低いわけではありません。省エネをしつつ、家の中を効率よく暖められるからです。日本では、冬の室内をTシャツで過ごせる家はそれほど多くはありません。暖房の方法の違いもありますが、日本の家が寒い理由の一つは窓の断熱性にあります。なぜなら、日本は、先進国の中で、他の国に比べて断熱窓の普及率が低いからです。

断熱性の高い樹脂窓の普及率

現在の技術力で、最も断熱性の高い窓は、樹脂サッシと複層ガラスの窓です。そして世界的には樹脂窓は広く普及しており、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツでは60パーセント以上の窓に樹脂窓が使われています。同じアジア圏の韓国では、80%もの窓に断熱窓が採用されています。

一方、日本では、2010年の調査では僅か7パーセントしかありませんでした。それから10年近くたった今でも、北海道以外の地域では、樹脂窓を標準仕様にしている新築住宅が全てではありません。樹脂サッシは、アルミサッシより建築費が割高になってしまうからです。したがって、築年数が古い家以外にもアルミサッシの窓がついている住宅はたくさんあります。

海外ではほとんど使われていないアルミサッシの窓が日本では多く使われている理由の一つは耐久性が高く、軽量なので操作がしやすく、安価であるというアルミサッシの使いやすさです。その他の理由としては、日本人の住宅や窓への考え方があげられます。

日本の暮らしの移り変わりと窓の歴史

現代では、ガラスの入った窓がある家が当たり前ですが、もともとの日本の住宅にはガラスの入った窓がなく、すだれや御簾が、家の内部と外部を仕切っていました。そして、平安時代以降には、蔀と言われる格子を取り付けた板戸が窓のような役割をしていました。鎌倉時代に始まり、安土桃山時代に千利休によって完成したと言われる茶道の歩みに伴い、窓が発展しました。茶室には採光と通風に加えて、壁面の意匠として、また景観を採り入れる為に下地窓、連子窓など様々な窓が作られました。

江戸時代初期には、安土桃山時代の茶室がさらに進化し、現在に至るまでの日本の木造住宅の基本となった数寄屋造りが生まれ、江戸時代以降は住宅として広まりました。ここまでの日本の住宅は、気候の良い時期には自然を愛で、夏や冬の時期には、その厳しい寒さや暑さを生活の一環として受け止めるという四季の移り変わりに順応する考え方、家の中と外を明確に分けない暮らし方に沿って創られてきました。

日本の窓は、西洋の窓のように家を囲む壁に穴をあけるというものではなく、柱や梁の間にあるすべて開け放つことのできる間仕切りのようなものだったのです。

明治時代から大正時代にかけては、急速に国家の近代化が進み、西洋の建築方式が取り入れられるようになりました。耐震性の高いコンクリートの建物が作られるようになったのもこの時代です。しかし、明治時代の初めには国内で窓用のガラスを作る技術がありませんでした。その為、富裕な人々の建てる建築物だけの窓だけに輸入ガラスが使われていました。

この時代に作られたホテルや教会の美しいガラス窓の中には、今も見ることができる窓が多数あります。明治時代の後期から昭和にかけて、国内で窓ガラスが作られるようになった為に、庶民の家でも障子がガラスに変わっていきました。この当時、昭和5年にはアルミサッシが登場しましたが、ほとんどは木製のサッシと板ガラスの組み合わせの窓が使われていました。

そして昭和30年を過ぎてから、アルミサッシが普及しました。樹脂窓がドイツで開発されてから50年、日本で生産されるようになってから30年以上経つ今でも、アルミサッシは多くの住宅に使われています。

断熱窓の進化

普及率が低いとは言っても、断熱窓はこの数十年で進歩し続けています。窓の断熱性を決める要素はガラスとサッシですが、どちらも進化しています。

ガラス

単体ガラスから複層ガラス

複層ガラスとは、2枚のガラスの間にある空気が熱の移動を抑えるガラスです。暖房の暖かさを外に逃がしにくくなります。また、窓の外と中の温度差が小さくなるので、結露の発生を防ぎます。

複層ガラスからアルゴンガス入り複層ガラス 

2枚のガラスの間にアルゴンガスが入っている複層ガラスです。通常の複層ガラスより高い断熱効果があります。

複層ガラスからLow-E複層ガラス

2枚のガラスのうち1枚にLow-E金属膜がコーティングされている複層ガラスです。

  • 室外側にLow-E金属膜がコーティングされている複層ガラス 太陽の日射熱を50%以上カットして、冷房の効率を上げ、室内を涼しく保ちます。紫外線を大幅に遮るので、西日が当たる部屋、強い日差しの入る部屋でも、室内での肌の日焼け、家具や壁の変色が抑えられます。
  • 室内側にLow-E金属膜がコーティングされている複層ガラス 日当たりの悪い窓であっても、太陽光を取り込み、暖房の熱も逃がさないので、暖房の効率が良くなり、暖かい室内を保ちます。通常の複層ガラスよりも断熱性が高いので、足元が冷える、窓のそばに行くとヒヤッとするなどの現象を防ぎます。

サッシ

アルミサッシから樹脂サッシ

樹脂で作られた樹脂サッシは、アルミに比べて熱の移動がほとんどありません。その為、複層ガラスと組み合わせることで、高い断熱性を実現し、結露も防止します。また、構造的にも、気密性を高める構造に進化しているので、より断熱性が高まります。

断熱窓で変わる暮らし

断熱窓にリフォームすると、暮らしはどのように変わるのでしょうか?

冷暖房の効率が良くなる

夏に、室内に侵入してくる太陽の熱のうち、70パーセント以上が窓から侵入してきます。冬に、室内から外に逃げてしまう暖房の熱のうち、50パーセント以上は窓から逃げていきます。

したがって、窓を断熱化することで、家の断熱性が高まり、その結果、冷暖房の効率が良くなります。冷暖房の効率が良くなれば、電気やガス、灯油にかかる費用が抑えられるので、家庭での省エネができます。

結露が抑えられる

窓の外と中の温度差が大きければ大きいほど、結露は発生しやすくなります。断熱窓は、窓の外と中の温度差を抑える働きをするので、結露の発生も抑えます。結露が発生すると、室内の湿度が上がります。

その結果、たたみや布団、家具の裏などにカビが生えたり、ダニが発生したりする恐れがあります。カビやダニは、ぜんそくやアトピーなど、健康に悪影響を及ぼします。また、建物の内部に結露がおこると、構造部が腐朽してしまいます。その恐ろしさから、海外では結露がおこる住宅は瑕疵のある住宅とされる国もあります。

アルミサッシと単体ガラスの窓は、手軽に断熱窓にリフォームできます。冬の暮らしを快適にする為に断熱窓にリフォームしませんか?

断熱窓のリフォーム方法

内窓をつける

【かんたんマドリモ 内窓 プラマードU】

いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。今ある窓のサッシがアルミサッシでも、新しくつける内窓は断熱性が高く、気密性を高める構造の樹脂サッシです。したがってガラス部分だけではなく、サッシ部分の断熱性と気密性も高まります。また、サッシの色を内装に合わせて選べるので、お部屋の印象が明るくなります。二重窓には防音、遮音性能があるので、外からの騒音が聞こえにくくなります。また、

【かんたんマドリモ 内窓 Life U】

いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。プラマードUに比べて、奥行きが40mmと狭いので、いつ内への出っ張りが抑えられます。その為、浴室やキッチンにも取り付けられます。断熱効果はプラマードUと同じ高さがあります。

かんたんマドリモ 窓交換

複層ガラスと樹脂サッシが組み合わされた窓と、今ある窓を交換するリフォームです。大きい窓を小さい窓に変えることもできます。

ガラスだけ交換

今使っているサッシのまま、ガラスだけアタッチメント付複層ガラス、又は薄い複層ガラスに交換する方法です。断熱効果がより高くなるLow-E複層ガラスも選べます。

断熱窓にリフォームすると、健康リスクを抑えるだけではなく、日々の暮らしが快適になり、冷暖房の効率が良くなるので電気代も節約できます。

断熱窓へのリフォームを検討中の方へ

窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。

窓の交換で断熱性を上げ、季節ごとの暑さや寒さ、結露を抑えることに加えて、リフォームの方法によって耐震性、防犯性、防音性も同時に向上させることができます。

昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。

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