断熱リフォームの種類と費用
室内の温度を常に快適に保てる家は、暮らしやすい家です。室内の温度を、最小限の冷暖房で快適に維持する為には、断熱性の高さが必要です。
断熱リフォームの種類
現在住んでいる家の断熱性を、上げるためのリフォームには、様々な方法があります。屋根や外壁には、断熱効果のある塗料を塗る、屋根、外壁、床には、断熱性の高い建材を使うといった外側からのリフォームと、壁や床に断熱材を充填する内側からのリフォーム、そして窓を断熱窓にするというリフォームがあります。部分ごとに、細かいリフォームの方法を見ていきましょう。
屋根の断熱リフォーム
屋根の再塗装、又は葺き替えの時期が来ているという場合には、そのタイミングで、断熱効果のある塗料を使って再塗装したり、断熱性の高い屋根材で葺き替えたりします。
屋根の再塗装にかかる費1㎡に対しておよそ4,000~6,000円が相場価格です。家の大きさ、下屋の有無、塗料のグレードによって、費用は変わってきます。家が大きいほど、屋根の面と下屋が多いほど、費用は嵩みます。また、断熱性のある塗料の中にも、グレードの差があり、効果が高い塗料ほど、価格は上がります。
断熱性の高い屋根材に吹き替えるリフォームは、屋根材の種類によって、費用が変わります。最も断熱性の高い屋根材は、和瓦です。瓦の材質自体も断熱性が優れていますが、それに加えて、下地材と瓦の間を空気が通りぬける構造が、熱が家の内部に流入させません。
ただ、瓦は建材自体が高額である上に、和瓦を扱える職人さんが減っている為、葺き替えには高額な費用がかかります。粘土から焼き上げた瓦は和瓦であっても洋瓦であっても、高級品です。1㎡に対して、およそ8,000〜15,000円の費用がかかります。セメントと繊維質の原料を混ぜ合わせたスレート瓦は5,000〜7,000円/㎡、アルミや亜鉛を原料とするガルバリウム鋼板は、6,500〜8,000円/㎡です。
これに加えて、古い屋根材の撤去費用に1,500~3,000円/㎡、下地の補修に2,000~3,500円/㎡、防水シートに500~1,500円/㎡がかかります。屋根の工事は、足場を組まなくては作業ができないので、足場の費用も20万円程度かかります。
天井の断熱リフォーム
天井の断熱リフォームには、2種類の方法があります。
天井の裏に断熱材を入れる敷き込み工法と、吊り木や野縁の上から専用の装置を使って綿状のロックウールを吹き込むという吹込み工法があります。
敷き込み工法の方が、費用は抑えられますが、吹込み工法の方が、断熱効果が上がります。敷き込み工法にかかる費用は1㎡に対して、およそ4,000〜6,000円、吹込み工法の場合は8,000円/㎡程度かかります。
どちらの場合も、天井裏が狭く、天井を剥がさなくてはならない場合には、その費用が10~20万円程度加算されます。
壁の断熱リフォーム
壁の断熱リフォームには、3種類の方法があります。
壁の中に断熱材を入れる方法の他に、屋根と同じように、断熱機能のある塗料を塗装する方法と、断熱機能のある建材に貼りかえる方法があります。
壁に断熱材を入れる壁の断熱リフォーム
今ある壁の上から断熱ボードを貼り付けた後、クロスを貼る方法と、いったん壁を剥がして断熱材を充填し、壁とクロスを貼りなおす方法があります。
壁を壊さない場合は、1㎡当たり約20,000円、壁を壊す場合には、約10,000円の費用がかかります。ただし、壁を壊す場合には、その他に、廃材の処理、水回りの場合は補修をしなくてはなりません。20㎡の部屋で比較した場合、壁を壊さない場合は、約40万円、壁を壊す場合は、150万円以上かかります。
塗装する壁の断熱リフォーム
断熱機能のある塗料で塗装する方法です。1㎡あたり、約5,000~8,000円かかります。足場を組む費用や、塗装前の壁洗浄なども必要です。その為、家の大きさにもよりますが、全体で考えると、100万円以上の費用がかかります。
断熱機能のある建材を張る断熱リフォーム
断熱材を外側から張り付ける方法です。壁の断熱リフォームの中で、最も費用が嵩みます。1㎡あたり7,000円~9,000円 家全体では、350万円~500万円程度の費用がかかります。
床の断熱リフォーム
床の断熱リフォームをする場合、床下から断熱材を入れる方法と、床材の張替えと床下からの断熱材を、合わせて行う方法があります。
床に断熱材を入れる費用は、1㎡あたり3000~5000円です。これに加えて、床材の張替えを行う場合には、張替えの為の費用も加わります。無垢フローリングであれば、一畳あたり2~4万円(無垢材の種類によって価格が大きく変わります)複合フローリングやクッションフロアであれば、一畳あたり1~4万円(建材の種類によって価格が大きく変わります)かかります。
窓でする断熱リフォーム
窓の断熱リフォームは、他のリフォームに比べて、床や壁を剥がしたり、足場を組んだりする必要がありません。その為、費用も、工事にかかる期間も抑えられます。他の方法での断熱リフォームは、最短でも2日、長い工事では1カ月程度かかることがあります。
ガラスだけを交換
窓ガラスが熱を通さないガラスであれば、熱を逃さず、冷気の侵入を抑えられます。ガラスだけ交換する方法は、工事時間も費用も最も少なくて済む方法です。
ただし、この場合、窓ガラスには断熱性を持たせられますが、サッシはアルミのままということになり、結露の発生は抑えられません。サッシの部分が結露すると、窓枠や床に水滴が沁み込んでしまう恐れがあります。それを避ける為には、サッシ用の断熱テープを貼るという補助的な方法があります。
完璧は望まないが、手軽にリフォームしたいという方に向いています。
YKK アタッチメント付き複層ガラス
今使っている窓枠に収まるよう、アタッチメントと組み合わせてある複層ガラスです。
日本板硝子 真空ガラススペーシア
2枚のガラスという構造でありながら、一般的なアルミサッシに収まる薄さの真空ガラスです。2枚のガラスの間にある真空が熱の移動を妨げるので、単体ガラスの約4倍の断熱性能があります。
窓交換
カバー工法で、新しいい窓を今ある窓に被せる方法です。3つの方法の中では、最も費用が嵩みますが、高い効果のある方法です。
窓交換でより断熱効果を上げる方法
- Low-E複層ガラスに替える 複層ガラスの中でも、Low-E金属膜が、室外側に張られているLow-E複層ガラスには、日差しと紫外線を防ぐ効果があります。Low-E金属膜が、室内側に張られているLow-E複層ガラスにすると、より断熱効果が高まります。
- サッシを変える 熱を移動させやすいアルミサッシから樹脂サッシに替えるとより断熱効果が高まります。室外側はアルミ、室内側は樹脂という複合サッシは、樹脂サッシよりも費用を抑えられます。
- 開閉方法を変える 一般的に最も多く使われている開閉方法の窓は、使い勝手の良い引き違い窓ですが、隙間風が入りやすい窓でもあります。その為、縦すべり出し窓、横すべり出し窓などの気密性の高い窓に交換すると、より断熱効果が高まります。窓交換リフォームでは、窓のサイズ、窓の開閉方法、ガラスの種類などが自由に選べます。
内窓設置
窓交換に比べると、費用を抑えられます。せっかくリフォームするなら、費用がかかっても確実に効果を得たい、窓の開閉が二重になっても寒いよりはずっと良いというお考えの方に向いている方法です。
YKK AP プラマード
LIXIL インプラス
断熱リフォームをする意味
夏涼しく冬暖かい家、家の中のどこへ行っても温度差のない暮らしやすい家にする為です。断熱性の低い家では、冷房をつけているのに涼しくならない、冷房のタイマーが切れると、暑さで目が覚める…夏にはこんな悩みが発生します。
暖房をしているのに足元がヒヤッとする、浴室とトイレが寒い、暖房を止めると途端に寒くなる、結露が発生する…冬にはこんな悩みが発生します。
このような悩みのある暮らしは、快適さが損なわれるだけではなく、電気やガスの料金も、高額になってしまいます。また、冬の寒い浴室やトイレは、高齢の家族がいる場合には、健康に深刻な悪影響を与える恐れがあります。結露の発生は、カビやダニも発生させ、子供にアレルギー性の皮膚や呼吸器系の炎症を起こさせるそれがあります。
断熱するリフォームの意味は、快適な室内で暮らす、家族の健康が守られる家に暮らすということです。
「東京」「茨城」「千葉」「埼玉」で、断熱リフォームをお考えの方へ
断熱窓への交換リフォームは、毎日の暮らしを快適にするとともに、健康にも大きく貢献します。ご予算、ご要望に応じて様々な窓交換の方法があります。ぜひ断熱窓へのリフォームをご検討ください。
窓リフォームマイスターは、「東京」「茨城」「千葉」「埼玉」での窓交換のリフォームを、すべて自社グループで行う工事で請け負っています。
直接仕入れ、直接工事の為の適正価格でのリフォーム工事です。断熱リフォームを検討中であれば、ぜひお見積りをなさってみてください。
窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。
窓の交換で断熱性を上げ、季節ごとの暑さや寒さ、結露を抑えることに加えて、リフォームの方法によって耐震性、防犯性、防音性も同時に向上させることができます。
昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。
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